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2013/06/17


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見誤るな、中国の経済指標は水増し・捏造の疑い濃厚…投機マネー移動のための偽装の可能性

source : 2013.06.17 産経ニュース west (クリックで引用記事開閉)





水増しの疑いが持たれてきた中国税関の貿易統計で、“化けの皮”がはがれ始めている。中国税関総署が8日発表した5月の貿易統計は、輸出が前年同月比1・0%増で、前月の同14・7%増から急ブレーキがかかった。中国の貿易統計は、香港を経由した投機的な資金で水増しされているとの疑惑が強まり、指摘を受けた当局が取り締まり強化の方針を出した直後の結果だ。摘発を恐れる“関係者”が露骨に反応したとも取れるが、問題は統計の信頼失墜にとどまらない。中国国家の信頼とともに、他国の投資判断の先行きがかかっている。

■香港向け輸出の異常さ




中国の1~4月の輸出は前年同期比17・4%増、輸入は同10・6%増と非常に“好調”な数字だ。2012年通年での輸出が前年比7・9%増、輸入が同4・3%増だったことと比べれば、際立っていることがよく分かる。

ところが内容に目を向けると、あやしさが噴出する。

証券系シンクタンク、大和総研のリポートによると、1~4月の相手国・地域別の輸出額増減率は、香港向けが前年同期比69・2%増▽米国向け同5・0%増▽EU向け同0・9%減。ASEAN向けは同30・6%増で、日本向けは同3・0%減だった。

表面上は日本を除いてアジア向けが伸びているが、奇っ怪なのが香港向け輸出の突出ぶりだ。香港向け輸出は、大部分が欧米などへ再輸出されている。ところが1~4月の欧米向け輸出の増減率には伸びが見られず、香港向け輸出の急増と乖離(かいり)している。

さらに本来同じ動きをするはずの中国の対香港輸出と、香港の対中国輸入との差は拡大し、1~3月の金額差は計495億ドルに達した。これは1~3月の中国の貿易黒字額(431億ドル)がすべて消し飛ぶ金額だという。

大和総研のエコノミスト、齋藤尚登氏は「香港の人口からすると、香港内での消費は小さい。欧米への直接輸出の数値の低調さから見れば、香港向け輸出の急増ぶりは水増し疑惑がある」と指摘する。

■投機資金の流入疑惑

香港への輸出に水増しがあるとすれば、その理由は?

香港は中国政府の統治下だが、中国は一国二制度で貿易上、香港を外国として扱う。複数のエコノミストが指摘するのは、香港への輸出を装った投機的資金の流入だ。

中国は資本取引や外資流入への規制が強い。しかし輸出入の手続き書類を整えて貿易決済の体裁さえ取れば、中国本土の銀行に簡単にお金を振り込むことができる。

実体のない偽の輸出は当然、違法行為だが、中国本土は金利の高さや人民元高への期待感、不動産高騰など、外資を含め投資家が資金を持ち込みたくなる土壌が整っている。

また香港は人民元決済ができるため、大量の元を抱えている。「不動産や株式などへ投資したい中国本土の企業が、香港から資金を本土に移すために架空取引をしているのではないか」(金融関係者)など、金融市場ではキナ臭い観測が飛び交っている。

■規制強化をしたとたん…

こうした指摘は今年に入って急速に強まり、中国国家外貨管理局は5月5日、外貨資金流入の管理を強化すると発表し、偽の輸出や違法な域外からの不動産投資・投機資金の流入を取り締まる姿勢を示した。

そのとたん、同月の貿易統計が輸出の急減速したのだが、当局の摘発を恐れる存在がいかに多いか-を疑われても仕方がないのではないか。

中国の貿易を見る上で、香港は「混乱の種」(証券系アナリスト)とされてきたが、問題は統計の信頼性だけではない。水増しだとすれば、実際の輸出の伸びを把握し損なった中国自身、誤った政策判断を下すことにつながりかねないためだ。

また日本や欧米など第三国にとっても、これまで行ってきた対中投資や景気判断の正当性が揺さぶられているのに等しい。

中国当局は現状の不正監視にとどまらず、過去にさかのぼった調査と統計の見直しに着手するべきではないか。


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