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2014/11/08


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【朝日新聞研究】戦中の記事を再掲載してはどうか 「語りつぐ戦争」欄で朝日新聞特集を / 酒井信彦

 source : 2014.11.07 zakzak (クリックで引用記事開閉)





朝日新聞による、戦争報道の自己検証である『新聞と戦争』(朝日新聞出版、2008年6月)には、作家の井上ひさし氏のコメントが掲載されている。新聞の戦争責任を一応認めるが、すべては権力による言論統制の結果だと、結局、朝日を免罪していることは、4月24日発行号の前回連載で紹介した。

井上氏のコメントの末尾には、「新聞と戦争について戦後いろいろな記事が書かれたが、今回の連載『新聞と戦争』は出色のできばえだ。過去の自らの活動を、驚くほど厳しく自己点検している。(中略)引き続き勇気をふるって、自己点検を続けてほしい」(562ページ)と、自己検証の継続を求めている。巻末の「あとがきに代えて」でも、記者が「すべての課題を検証し終えたとは思っていない」(576ページ)と明記している。

しかし、同書刊行から6年たつが、私が見るところ、その後の検証は行われていないようだ。

実は、取材班トップである外岡秀俊ゼネラルエディターは、刊本の「はじめに」に、こう記している。

「この試みは最初で、最後の機会になるはずだ。(中略)『最後の』という意味は、当事者が次々に亡くなり、戦争体験が忘却の淵の一歩手前に迫っているからだ」

言い訳のような記述は、明らかに現実と違っている。朝日の投書欄である「声」欄には、「語りつぐ戦争」という特集回がある。現在は毎月第3火曜日に掲載され、すべて戦争体験の投書である。10月21日の投稿者は5人で、その年齢は94歳、91歳、86歳、85歳、72歳である。

今は長寿社会であるから、朝日関係者でも、長命な人はいくらでもいるだろう。元朝日のジャーナリスト、むのたけじ氏など、99歳である。まだまだ、戦争中の朝日の実情を知っている人はいる。

さしあたり、この「語りつぐ戦争」欄で、朝日特集をやってみるべきではないか。戦争の報道ぶり、戦地での朝日の活躍、国内での販売店の活動など、読者の体験を募集すべきである。朝日関係者も、この場でどんどん発言すればいい。

戦争中の報道の自己検証ならば、もう1つ、朝日に強く要望したいことがある。それは戦争中の記事を再掲載することである。10月25日は、特攻隊開始70周年だったが、特攻隊を賛美した記事などがいいだろう。

また現在、夏目漱石の「こころ」や「三四郎」をオピニオン欄に再掲載しているが、文庫本でもネット書籍でも簡単に読める。「オピニオン」欄なのだから、戦争中の社説や、「鉄箒(てっそう)」といった投書、コラムなどを掲載すべきである。現在のそれと比較対照できて、戦争を考えるために、非常に参考になるに違いない。


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