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2014/11/10


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【朝日新聞研究】軍用機生産に関わった自社施設こそ戦争遺跡 / 酒井信彦

 source : 2014.11.09 zakzak (クリックで引用記事開閉)





BS-TBSに「吉田類の酒場放浪記」という番組がある。イラストレーター・俳人である吉田類氏が全国の酒場を訪ね歩き、実際に酒を飲み、肴(さかな)を食べる設定で、かなり人気があるようだ。

その酒場放浪記を、朝日新聞が10月13日の「ニュースの扉」欄で、取り上げている。見出しは「吉田類さんと訪ねる軍国酒場」。酒場は酒場でも、軍国酒場であることがミソである。筆者は歴史専門の記者なので、真面目な記事であるらしい。

訪れたのは鹿児島天文館の裏通りの店で、ずっと軍歌を流し続け、武器も展示されているという。女主人は「私が伝えたいのは、もう二度とあんな戦争をしてはいけないということ。平和が一番」といい、吉田氏は「よく言うんだけど、この世は酒飲みばかりなら戦争はなくなる。酔っぱらったら鉄砲撃ってもあたらないし」という。これがこの記事の核心部分である。

ところで、この記事の中には、さらに「戦争の痕跡」という囲み記事がある。その文章には、戦争の「痕跡」は次々と消滅しつつあり、軍国酒場も日本中にあったが、今では数えるほどだと述べている。また、地図には「主な戦争遺跡」として、松代大本営予定地地下壕や知覧戦争関連遺跡など5カ所が標示されている。

つまり軍国酒場も戦争遺跡であると、言いたいらしいが、両者は明らかに別物であるのに、無理に同一視している。

しかも、吉田氏が、戦争を忘れぬために軍国酒場の存続を主張するのに対し、筆者の記者、すなわち朝日が、戦争遺跡として保存しておきたいのか、軍国主義の遺物だから撲滅したいのか、はっきり言わない。本気で保存を求めるのなら、朝日自身が経営したらいいだろう。

そもそも、朝日は戦時中、報道を通じて戦意高揚に励んだ張本人であり、当時の朝日の施設こそ立派な戦争遺跡ともいえる。そして、朝日による戦争報道の自己検証である『新聞と戦争』(朝日新聞出版)には、軍用機生産に関与していた同社施設の存在が、詳しく紹介されている。

同書の第16章、「護国第4476工場」によると、それは朝日の中部総局(現名古屋本社)の地下にあった施設で、そこでは「軍用機の機体や部品の設計図を、実寸大に拡大複写していた」という。製品は近隣の三菱重工や愛知航空機などの航空機メーカーに納入していた。

当時の施設は現在失われているだろうが、平面図などは判明しているから、自らの戦争遺跡として「護国第4476工場」をぜひとも復元すべきである。朝日は報道だけでなく、軍用機生産にまで関わっていたという、戦争の実態をビジュアルに伝えるために。


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